私は,人を信じやすい性格です。
自分ではピュアな性格,と思っていますが,周囲の人からはマヌケなお人よし,とよく言われます。
人にだまされやすいです。例えば・・・

昨日3月20日は母の誕生日でしたが,生まれてから17年間,この人にあることでだまされていました。
私が17歳のときに,母が入院し母の健康保険証を見る機会があって,だまされていたことに気づきました。
実の子に対して自分の年齢をごまかしている!しかも2歳も!
私の知っている母の誕生年と保険証の誕生年が2年違っていました。(もちろん2歳若くごまかしていた)
妹に話したら,妹はとっくに知っていました。家族で知らなかったのは私だけだった。
それから母が鬼籍に入るまでの9年間はだまされたフリをしていました。

このように,人の言ったことを信じやすい性格なので,私は生徒の言うことやることを信じます。
人はだれでもそうですが,「疑われている」と思ったら,やる気になれませんし,相手の言うことを素直に聞けなくなります。だから,信じることは重要です。

けれども,「信じる」だけではダメだと思います。もしも世の中に,自分が口にしたこと・約束したことを100%実行する子どもしかいないのならば,子どものことで悩む親はいないはずです。

生徒を疑ってばかりの教師は,生徒にとってイヤなおじさん・おばさんになってしまいます。
生徒を信じてばかりの教師は,生徒にとって扱いやすい,御しやすい甘い楽な教師になってしまいます。

つきなみな言い方ですが,「信」と「疑」のバランスが大切だと感じています。
冒頭にも書いたように,わたしは「信」にかたむき安いです。
その点,校舎長の内山先生はこのバランスが素晴らしいといつも思っています。
一人一人の生徒をよく見て,ここぞ,というときに的確な声をかける。
だから内山先生の言うのことを生徒はみんなよく聞く。
自分のことをよくわかってくれている、見ていてくれている,と思うから生徒は頑張れる。
これを「うちやマジック」と私は呼んでいます。