中間テストの前、

ひとりの男の子が私のところに、ちょっといいですかと来ました。

いつもはそんなに話しかけて来る子ではなく、何の話だろと思っていました。


そして内容は、

このごろテストをやるたびに、成績は落ちてきているし、

やろうと思っても、やる気が出ない。

このままではいけないと思う。

・・・・・・。


テストの成績もよくない、勉強や宿題のやり方を見ていてもよくない。

本人の言うとおり。

このままではいけない。


あまり表情にも出さない子なので、

何を伝えたいのかよくわからなかった。



話を進めていくうちに、

このままではダメなので、僕に気合を入れてください。

僕が勉強するような、僕用のルールを作ってください。

先生に決めてもらえば、やれるような気がします。


・・・・・。



やる気になっているのか、なっていないのかわからない言葉ですが。

その子をずっと見ている私には、この子の大きな変化でした。

そして私は、

その気持ちがあるなら、まずは自分でやってみたら、


そのあとで、私が勉強のルールを決めるよ。

そう話して終わりました。

この子は、受験生ではない男子の子です。

今、この子は塾に毎日来て勉強しています。


子供たちの多くは、自分ではなかなか自分のことを決められない子が多いです。

その子たちにちょっと厳しさの魔法をかけると、

大きく変身することもあります。