「楽」には2種類あると思っています。

「脳に負荷がかからないから楽」「脳に負荷をかけたから楽」の2種類。

テストが間近で,どうしても点数を取らねば・・・というときには前者のやり方を,時間に余裕がある時には後者のやり方を授業で伝えています。


今年から,中1で時差の問題を学習するようになりました。
とういうことで,先週の中1も中2も社会の授業で時差の問題を解きました。

前者のやり方なら
Microsoft Word - 文書 1
これを覚えてくださいね という感じで進めます。〔もちろん意味は説明します〕



先週の授業は時間に余裕がありましたので,後者のやり方で進めました。

私の頭を地球に見立て,黒板の前でバレエダンサーのようにくるくると回りながら,経度が違うと時刻が違ってくることを話した後で・・・

「地球って1日に1回転するの知ってる?」
うんうん
「1回転って何度だっけ?」
「360度!」
「1日って何時間だっけ?」
「24時間!」
「よかった,みんな地球人だった。じゃあ,1時間に何度 回転すんの,地球は?」
「15度!」
「どうやってその数(15度)を出したかおしえてくれる?」
・・・

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↑ こういうのができるようになってほしいんだけど。まず,図を書いて,こういう図を↓

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西経150度と東経150度の間に15度(=1時間)が何個入っているか数えれば時差が出てくるのわかる?

もしも15度(=1時間)が3個入っていれば3時間の時差。4個ならば時差は4時間になるのOK?

でね,なるべく「楽」をしたいんだ。「楽」に数えたい。

図の青いところに15度(=1時間)は何個入ってる? 計算不要で瞬殺じゃないですか?

図の黄緑のところはどうします? 

青のところ(150)の中に15は10個だから,黄緑のところ(165)の中に15は何個?


こういう感じで進めました。


脳に負荷をかける(=考える)ということを促しました。

何事も1回やっただけで身につくものではありません。

ただ,こんな感じで誘導されながらも,自分の脳に負荷をかけて,自分で考えて見つけたことは忘れにくいと思うわけです。また,そちらの方が,問題の形式を変えられたときにも応用が利きやすいのでは?とも思います。


で,上の問題の時刻はどう出すのか?

時差が21時間と出ました。5月7日の午後8時から21時間進めれば答えです。〔なぜ進めるのかということは授業で話しています〕


さあ,今から7日の午後8時から21時間進めるわけですが,最悪,時計を書いて数えりゃいいんです。そうすれば答えは出る。

でも,「楽」をしたいんです,僕は。

そこで,ヒントです。

7日の午後8時から24時間進めたら何日の何時?

これは計算不要で答えが出ますよね。だって24時間進める=1日進める なのだから。

8日の午後8時だって瞬間的に答えが出せますよね。

で,僕らが出さないといけない時刻は21時間進めた時刻なのですが・・・

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土曜日の中1の社会の個別授業で,本当に身についたかどうかを確認するため,さらに問題演習を重ねて身につけるために,時差の問題を解きました。

個別に来てくれた生徒は,上記のやり方を完璧にマスターしていました。

というか,その問題の作成者(私)よりも答えを出すのが速くて驚きました。

なにゆえ そんなに速く答えを出せるのか。

それは,自分の頭で考えて,脳に負荷をかけたからだと思います。


もちろん,上のような説明を1回ですんなりと受け入れてくれる生徒もいますし,繰り返しが必要な生徒もいます。想定内です。それは優劣ではなく,その生徒の特性だと思っています。

それゆえ 授業内で一人一人見て回りますし,繰り返しやるために個別授業を行っています。