桐光学院では,小学5年生までは個別形式で教えています。
科目は算数と国語。

冬期講習は,県定着度対策として実施しています。
問題演習中心で,実力テスト対策ということで,国語は教科書に掲載されていない文章を扱っています。

小学5年のテキストで,多くの生徒が間違う問題・できない問題があります。
なぜそうなるのか,理由はわかっています。
この問題は,自分で考えて書かないといけない問題だからです。


設問
山野さんがおどろいたのはなぜですか。

文章では
山野さんは,おどろく直前にきつねの写真を見ています

答え
きつねの写真を見たから。

残念ながら不正解


①人間はどういうときに驚くのでしょう。
②意外なことに出くわしたときに驚く。予想したこととまったく違ったことが起こったら驚きますよね。
③きつねの写真を写して,そこにきつねが写っていても誰も驚かない。当たり前だから。
④山野さんは何の写真を撮ったのでしょう。
⑤前の方を読み直してください。二人の人間を写したことが書かれています。
⑥二人の人間を写したはずの写真にきつねが二匹写っていたら そりゃ驚く。
⑦それをここの答えに書くんです。

こんな感じで説明しています。
この問題が自力で書ける生徒もいます。
素晴らしいです。
自力でできなくてもかまいません。
こういう問題が出てきたら,しっかり説明というか一緒に考えていきます。


文章の中のなんとなく大切っぽいところ,なんとなく答えっぽいところをなんとなく選んできて,それをパッチワークのようにつなげて答えを書く。
それが国語の記述式解答の書き方だ。
そういう考え方になってしまっている生徒は,小学生だけでなく,中3受験生でも少なからずいます。


もちろん,そういうやり方で正解になる問題もあります。
けれども,この問題のように,それだけではできない問題もあります。
何を聞いているのか理解して自分で考えて書かないといけない。
パッチワークの解答しか書けないところからできれば卒業したい。

じゃあ,考えるって何をすればいいんだよ?
考えることの1つの例が,上に書いた①~⑦です。